めくるめくワインの世界にようこそ!ワインのABCを知ろうとしているあなたのために、今回は、ワインの特徴を決定づけるブドウの品種についてご説明します。
ブドウの品種を知っていると、「エチケット」(ワインラベル)を読む時にも助けになりますよ!
ブドウの品種は、はっきり言ってものすごくあります。それらすべてを知ることはなかなか難しいです。ここでは、最低限知っておきたい赤ワイン用3品種、白ワイン用2品種、計5品種についてご紹介しましょう。
〇 赤ワインには黒ブドウ!
赤ワインには、果汁の他に、果皮も種も使います。
赤ワインに使うのは、黒色の果皮を持った黒ブドウです。代表的な3品種は以下の通りです。
カベルネ・ソーヴィニョン
赤ワイン用黒ブドウの中で最も有名。カシスやブルーベリーのようなフルーティな香り。ワインの渋み、タンニンがしっかり主張します。
メルロー
世界中、あらゆる場所で栽培されている黒ブドウです。プラム、ブラックチェリーのような香り。カベルネ・ソーヴィニョンに比べると、酸味、タンニンともマイルド。飲みやすいやさしい味わいです。
赤ワインビギナーさんに、おすすめしたい品種です。メルローと書かれているか、ワインラベルをチェックしてみましょう。
ピノ・ノワール
フランス、ブルゴーニュ地方で多く栽培されている黒ブドウです。イチゴやチェリーのような香りが特徴です。栽培されている場所の特徴が出やすいのが、ピノ・ノワールの特徴です。産地の違いを楽しめます。
チリのピノ・ノワールは、タンニン、酸味が絶妙のハーモニーを奏でます。
〇 白ワインには白ブドウ!
白ワインに使われる白ブドウは、「白」といっていますが、実際は、黄緑色のブドウです。白ワインには、果皮や種は使いません。白ワイン用の白ブドウの代表的なものは、以下の通りです。
シャルドネ
世界中で栽培されている白ワイン用の人気品種です。
世界中で栽培されていますが、栽培される場所によって、ブドウの味わいが大きく変化します。それぞれの国の特徴を持った白ワインが出来上がります。その違いを楽しむのも、一興です。ちなみに、チリのシャルドネは、青リンゴや洋ナシの香りのフルーティさとコクが特徴です。
ソーヴィニョン・ブラン
こちらも、世界中で栽培されています。ハーブや柑橘系のすっきりとした香りとシャープな味わいが特徴です。
この品種も栽培される土地によって、はっきりとした特徴を持ちます。チリのソーヴィニョン・ブランは、パッションフルーツのようなトロピカルな香りが楽しめます。
代表的な品種の中の代表ともいえる品種をご説明しました。これだけ知っているだけでも、ワインを選ぶ際に大きな助けになります。
まず、代表的なブドウを味わってみてください。そして、それぞれの違いや、同じ品種でも生産地による違いなどを感じてみてください。その違いを感じられるようになると、ワイン選びが楽しくなります。
まず、この5品種からはじめましょう!