ワイン初心者向け

ワインの飲み頃

Pocket

牛乳を買うとき、だれでも賞味期限をチェックしますよね?ビールを買うとき、賞味期限をチェックする人は少ないかもしれませんが、ビールにもしっかり賞味期限があります。

 

ワインを買うとき、ラベルで産地や品種をチェックしても、賞味期限をチェックする人はいないでしょう。というか、ワインには、賞味期限は記載されていません。

 

〇 ワインには賞味期限がない!?なぜ?

 

ワインのラベルには賞味期限が記載されていません。というのは、ワインは出来上がった時が完成した時ではなく、その後もずっと熟成し続けています。ボトルの中でも熟成はすすんでいます。ブドウの品種、つくり方、ヴィンテージ(ブドウの収穫年)によって熟成にかかる時間が違うので、ここまでに飲まないといけないという賞味期限はありません。ワインと賞味期限という概念は相容れません。

 

では、ワインはいつ飲んでもおいしくいただけるのでしょうか?いいえ、ワインには、飲み頃=飲むベストなタイミングというものがあります。ワインの種類や保存状態によって変わります。飲み頃が20年以上先ってこともあります。

 

あっさり目のワインは早め、渋みや酸味がたっているものは長期熟成した方がいいといわれています。とはいえ、あくまで目安で、栓を開けるまで分からないというのがワインの醍醐味です。開けてみたけれど、まだ早かったというときには、デカンタージュという方法もあります。

 

複数の同じワインを、毎年誕生日に開けて、その熟成度合いを楽しむというようなおしゃれなワインの楽しみ方もあります。しかし、なかなか、ご家庭で上手に保管するのは難しいというのも事実です。

 

 

〇 ワインの飲み頃の目安

 

それぞれのワインの飲み頃の目安をもう少し詳しく見ていきましょう。

 

良いヴィンテージ(というのは、いいブドウが収穫できた年のこと)は長期熟成に合い、そうでない場合は、飲み頃は早めと考えられます。

 

渋み、酸味がたっている赤ワインで、良いヴィンテージのものなら、5年以上、場合によっては50年熟成させることもあります。ゆっくり樽熟成させるブルゴーニュなどは、長期熟成で美味しくなるワインです。

 

一方、ボジョレーや国産ワインの多くは、早飲みタイプで、購入後すぐぐらいが一番の飲み頃になっているものもあります。

 

一方、白ワインはどうでしょう?白ワインは、赤ワインに比べると、熟成期間は比較的短いです。良いヴィンテージのものなら、3~20年、スッキリタイプなら1~5年ぐらいの若い間が飲み頃です。

 

ワインによって異なる飲み頃を見極めるのがワインの楽しみとは言っても、開けて飲み頃ではなかったら、正直がっかりします。そうならないためには、お店やソムリエに飲み頃を聞くといいでしょう。聞けば、きちんと教えてもらえますよ。

 

〇 飲み頃を逃してしまったワインは、もうダメ?

 

飲み頃を大きく逃したり、保存状態が悪かったりのワインはどうすればいいのでしょうか?その見極めは、色が変わっていたり、風味、味わいが損なっていたりします。ご家庭で、長期保管するのは、やっぱりなかなか難しいのが現状です。

 

栓を開けたら、味も風味も変り果ててしまったワイン、捨てるしかないのでしょうか?いえいえ、ちょっと待ってください。そのままでは飲めませんが、煮込み料理やパスタソースに使ってみましょう。子牛の赤ワイン煮込みなんていかがですか?

 

 

まとめ

 

ワインの飲み頃のことを考えると、「ワインって生きているんだなぁ」「どんどん変化するものなんだなぁ」とつくづく実感します。

 

ワインを育てる、ワインを待つ・・・こんなぜいたくな時間が過ごせるのがワインライフです。

 

ボトルの中で熟成して、飲み頃を迎えるのを今か今かと待つのも、うれしいひとときです。

 

 

-ワイン初心者向け

Copyright© Wine-Love.jp , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.