うれしいことがあった時、やり遂げた自分にご褒美をあげたいとき、お友達の家を訪問するとき、おしゃれにワインを開けたいですよね?
ワインショップやネット通販でワインを買おうと思うと、さまざまなワインが並んでいます。どれを買おうか、目移りしてしまいます。
ここでは、赤ワインを買うときに絞って、買うときに気を付ける点をまとめました。
ボトルの形をチェック!
ボルドーとブルゴーニュ、フランスの、というより世界の代表的ワイン産地です。この2つのタイプのワインは、ボトルの形から見分けることができます。
ワインボトルの形状には、肩が張ったタイプと、なで肩のタイプがあります。ボルドーワインは型が張ったボトル、ブルゴーニュはなで肩ボトルです。
<ボルドーボトル>
<ブルゴーニュボトル>
ブルゴーニュワインは、単一品種のブドウから作られます。一方、ボルドーワインは、複数のブドウ品種をブレンドします。
赤ワインビギナーさんには、ボルドーワインをおすすめします。ブレンドしたボルドーワインは、それぞれのブドウの味わいのハーモニーを楽しめます。ブルゴーニュは、ブドウや畑の違いがクリアに出るので、好き嫌いが分かれるかもしれません。
ボルドーワインの見つけ方は、ボルドースタイルのワインボトルを探しましょう。
ボルドーは、言うまでもなくフランスですが、ボルドータイプのワインは、世界各地で作られています。どこで作られても、ボルドータイプのワインは肩が張ったワインボトルに入っています。
一口に、ワインと言っても、ブドウの品種、栽培地などによって大きく味が異なります。
ボトルの次に、チェックしたいのは、どんなブドウが使われているかを確認する方法です。
ワインラベル(「エチケット」)をチェック!
ワインボトルには、ラベルが貼られています。そこには、そのワインに関する情報が書かれています。
ワインラベルは、「エチケット」と呼ばれています。ラベルというより、「エチケット」っていう方が、「ワインのことをよく知っている」感が出ますよね。ぜひ、覚えてくださいね。
「エチケット」には、ワインの名称の他、ブドウ品種、ブドウの収穫年、産地、アルコール度数、格付けなどが書かれています。ワインに関する情報の宝庫です。
① MIS EN BOUTEILLE AU CHATEAUは「シャトー元詰め」の意味。
※そのシャトーがワインの生産からボトル詰めまで全て行っているということを示しています。
②生産者・ワイン名 「シャトーマルゴー」
③「grand vin」直訳すると偉大なワイン。高価で高名なワインであったり、とりわけ優れた畑のブドウで造られたワインだったり、一流に格付けされた造り手の手掛けるワインだったり・・などなど。つまり、ワイン愛好家の憧れの的となっているようなワインである、ということです。
④ヴィンテージ
⑤格付け マルゴーは1級格付けのワイン
⑥生産された村
⑦アペラシオン名
アペラシオンとは法律に基づいたワインの原産地を示す呼称のこと。
フランスにはAOC(原産地呼称統制法)があり、ブドウの生産地域、最大収穫量、生産方法、醸造方法、アルコール分などが細かく法律で定められており、その規定を満たしたワインだけが産地名(アペラシオン)を名乗ることができます。
⑧所有者、プロデューサー情報
⑨アルコール度数
⑩ 容量
「エチケット」の内容をチェックし、その内容を読み解けるようになれば、ワインの奥深さに触れることができるようになります。ワインを楽しめる一歩です。
ワインは年代物の方がおいしいの?
年代物のワインって、お高くて、おいしいっていうイメージがありませんか?
古いものは、ほんとうにおいしいのでしょうか?答えは、「必ずしもそうとは言えない」と「ワインによる」です。
ワインには、飲むためのベストなタイミング=飲み頃があります。たしかに、長期熟成に向いたワインがきちんと保管されているなら、熟成されてほんとにおいしくなります。そんな場合でも、飲み頃を過ぎると、劣化が始まります。
反対に、早飲みに適したワインの場合は、長期熟成はさせず、早いうちに売り出され、飲まれます。いくらいい環境に置いたとしても、早飲み用のワインは、おいしく熟成しません。
ワインには、それぞれのワインに適したベストな飲み頃があります。なんでも古ければ古いほど値打ちがある、おいしいというわけではないということを覚えておいてください。
まとめ
たくさんの種類の赤ワインから、どんなふうに選べばいいのかの基礎の基礎をご紹介しました。
ワインの世界は、知れば知るほど、面白く、奥深いものです。最初は、ワインボトルの形状から、そして、「エチケット」の読み方から、ワインの世界に一歩踏み出してみましょう。
ワインの豊かな世界があなたをお待ちしています。