ワインについて、いろいろ勉強してきました。ここでは、ワインはどのように作られるのかを勉強しましょう。
赤ワインと白ワインでは、使うブドウが違うことは学びました。ここでは、製造方法も異なることを知ってください。
以下に、赤ワインと白ワインの製造の流れを書き出しました。
◆ 白ワイン ◆
破砕 → 圧搾 → 発酵 → 樽・タンク熟成 → 澱引き(おりびき) → 濾過(ろか)
◆ 赤ワイン ◆
破砕 → 発酵 → 圧搾 → 樽・タンク熟成 → 澱引き → 濾過
白ワインと赤ワインの製造の流れの違い、見つけてみてください。見つかりましたか?
そうです。圧搾に注目してください。圧搾とは、ブドウに圧力をかけて、果汁を搾り取ることです。
白ワインは、発酵の前に圧搾を、赤ワインは、発酵の後、圧搾をしています。この違いが大きな違いを生み出します。
つまり、白ワインは、圧搾した果汁を発酵させます。一方、赤ワインは、ブドウ全体を発酵させたものを絞ります。
赤ワインは、果皮も種も果実も一切合切発酵させたうえで、絞るわけですから、味わい深い風味になります。そして、黒ブドウの果皮の色が、あの赤ワイン独特の色を生み出すのです。
赤ワインと白ワインの作り方の違い、ご理解いただけたでしょうか?ご存知のように、ワインには、もう一つ、ロゼワインというきれいなピンク色のワインがあります。
それは、どのように作るのでしょうか?まさか、赤ワインと白ワインを混ぜて作るわけじゃないでしょう?
赤ワインと白ワインの製造法の変化球というような方法でロゼワインは作られます。
その方法には、以下の3つがあります。
- マセレーション法:赤ワインと同じ方法。ただし、赤ワインのように色が濃くなる前に果皮、種を取り除きます。
- 直接圧搾法:白ワインと同じ方法で発酵の前に圧搾をしますが、白ブドウの代わりに黒ブドウを使います。
- 混醸法(こんじょうほう):発酵前に白ブドウと黒ブドウを混ぜて作ります。
ロゼワインって、赤ワインと白ワインを混ぜて作ったものではないこと、わかっていただけましたか?あのきれいなピンク色は女性に人気です。女性とロゼワインを飲むときに、この蘊蓄を語れば、「すごい!」と見直してもらえるかもです。
※おすすめワイン一覧ページへリンク
まとめ
赤ワイン、白ワイン、そしてロゼワインの製造方法について、ざっと説明させていただきました。ワインを買うとき、オーダーするとき、製造方法まで知っている必要はないですが、知っていると「そうなのか?!」と納得できることもあるはずです。
ワインのこと、いろいろわかると楽しいですね。